ATSの概要 ATS分類図 †A形車内警報装置 B形車内警報装置 C形車内警報装置 ATS INDEX †
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ATSの歴史/国鉄・JR †ここでは地上子方式の国鉄・JRのATSの発展経過と速度照査について記載する。 戦争と闘うATS ・ 空襲に負けた戦前型ATS †見落しと闘うATS ・ 車内警報装置で注意喚起 †正面・側面衝突や追突を防止するため、対策が必要となった。信号現示を守ることでこれらは防止出来たが、信号を見落とす例が後を絶たなかった。このため、停止現示を冒進(赤信号無視)した際に警報を出す車内警報装置が導入された。警報が鳴れば運転士は停止現示に気付き、事故は無くなる筈だった。しかし事故は無くならなかった。 居眠りと闘うATS ・ 警報鳴るも事故は消えず †警報が鳴ることにより事故は減少したが、それでも事故は発生した。過労で居眠りする運転士に対しては警報装置は有効ではなかった。また国鉄時代の事情として、労動組合が過度に強力となり職場が荒廃し、運転士が飲酒して業務に就くことが常習化しており、泥酔して居眠りする運転士に対しても警報装置は有効ではなかった。このため強制的に列車を停止させる自動列車停止装置(ATS)が開発され、1966(昭和41)年までに国鉄全線に整備された。大半の路線にはATS-S形が設置された。 勘違いと闘うATS ・ 確認ボタン付くも事故は消えず †ATS-S形では警報後5秒以内に確認ボタンを押すと、あとは停止現示を冒進しても自動的に非常ブレーキが動作しない。このため、確認ボタンを押した後600m走るうちに他のことに気を取られてしまい、停止現示を冒進するケースが後を絶たなかった。またシステム上、運転士がミスを犯さなくても頻繁に警報が出るようになっており、運転士は警報に慣れ過ぎ、警報が鳴っても危険を感じないようになり、注意力不足を招いた。警報が出たのち、列車は停止現示の信号機直前まで低速で進行するが、運転士の注意不足で停止現示を冒進(赤信号無視)し、先行列車に追突するケースが後を絶たなかった。また、ダイヤ維持のため意図的に停止現示を冒進し、目視注意で先行列車に接近するケースも往々にしてあった。 速度と闘うATS ・ なおも居眠り事故は消えず †ATS-S形では停止現示(赤信号)の場合は一定の効果があったが、進行現示(青信号)の速度制限、即ち分岐器や曲線での速度超過に対しては全く無防備であった。1968(昭和43)年6月27日に東海道本線膳所駅で貨物列車が分岐器の速度制限を超過し脱線転覆、さらに対向の貨物列車が衝突した。原因は運転士の居眠り(過労か?)であった。速度超過に対してはATS-S形は勘違いだけでなく、居眠りによる事故を防げないことが表面化した。 費用と闘うATS ・ P型開発されど普及進まず古いS形でお茶濁す †焦りと闘うATS ・ 強制停止機能付くも事故は消えず † |