なぜATS-Pが分からないか?

運転士も知らないATS-P
よくATS-Pと一括りに言いますが、その種類や機能は様々です。そして各々の名称も大変分かり難くなっています(当サイトでの呼称はATS-P/名称を御参照下さい)。そしてそれは、私たちアマチュアだけに限らないようです。動労千葉(国鉄千葉動力車労働組合)のサイトに次の主張があります。

「ATS-P」「ATS-Ps」「ATS-Pn」という種類の違いによる速度照査等
の機能の違いについて、運転士に全く教育が行われていないので、具体的に明らかに
すること。
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出典:日刊動労千葉 No.6080
http://www.doro-chiba.org/nikkan_dc/n2005_01_06/n6080.htm

これを信じるならば、運転士は自分が走っている線区の速度照査の機能について知らされぬまま運転していることになります(線区別・タイプ別の速度照査機能についてはATS-P/速度照査の現状を御参照下さい)。これでは門外漢の一般市民が混乱や誤解をしても当然です。

誤解してほしいのかATS-P?
「この路線はATS-Pを設置しています。」などと言われると、その線区は安全であるかのように聞こえます。しかし、P型ATSの一種とされるATS-Ps形では曲線での速度照査すら行なわれていません。JR東日本は地方線区にATS-Psを拡大することをアピールしていますが、計画の実態はATS-Ps形を極く一部の主要駅に説置するもので、フルスペック版ATS-Pと比較すると大変に保安度が低いものです。どうも一般市民が誤解しているのをいいことに、「ATS-P」という単語が安全の代名詞として利用されている感が拭えません。JRグループにとっては、世間が誤解しているほうが都合が良いのかも知れません。

 

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Last-modified: 2006-02-19 (日) (6639d)