ATS-Pには幾つかのタイプがありますが、ここで記述するのはその中の一つのATS-PT形です。P型ATSの総合的な事柄についてはATS-Pを、各タイプの呼称についてはATS-P/名称をご参照下さい。


ATS-PT形の概要
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ATS-PT形ATS(自動列車停止装置)の一種であり、またP型ATSの一種である。JR東海が平成23年度末までに在来線全線への導入を計画しているもので、まだ運用は開始されていない。

ATS-PT形の導入線区

  • JR東海は在来線全線へATS-PT形を導入すると公表している。一方、JR東海は1429.4kmの在来線を有しているが、東海交通事業が運行する城北線(11.2km)への設置は公表されていない。このため、ATS-PT形導入路線長は城北線を除いた1418.2kmになると思われる。

ATS-PT形の設置方式

  • ATS-PT形の設置方式は現在まで公表されていないが、設置路線長(1418.2km)と予算規模(約360億円)を考え合わせると、全線が全線P型となるとは考え難い。全線が拠点P型となるか、もしくは拠点P型を基本として一部区間を全線P型とするものと推測される。
 

ATS-PT形の機能

ATS-PT形の制動機能

  • 常用ブレーキによる制動機能
    JR東海の公式発表(2006/平成18年5月23日)によれば、速度が超過した場合は非常ブレーキが動作するとしており、これが正しいならば常用ブレーキによる制動機能は無いことになる。一方この発表は広報のミスとする説もあり、いまだ詳細は明らかとなってはいない。

ATS-PT形速度照査機能

  • 絶対信号機に対する速度照査
    出発信号機や場内信号機などの絶対信号機の停止現示(赤信号)に対してパターンを発生させ、速度照査を行なう機能が備えられる。
  • 許容信号機に対する速度照査
    許容信号機である閉塞信号機の停止現示(赤信号)に対してパターンを発生させ、速度照査を行なう機能が備えられると予想されるが、拠点P型として設置される場合は(一部を除いて)許容信号機に対する速度照査は行われない。拠点P型の場合、許容信号機に対する運転保安はATS-ST形によって行われることから、ATS-Sx型と同じ程度に追突の危険性が残ることとなる。
  • 分岐器に対する速度照査
    分岐器の速度制限に対して速度照査を行なう機能を備えると考えられる。但し、約45箇所(2005.12.01現在)に設置されているATS-ST形による速度照査設備を平成23年度末までに全て置換えるのかどうかについては不明である。
  • 最高運転速度に対する速度照査
    これの機能については不明である。
 

ATS-PT形関連サイト

JR東海公式サイト
平成18年5月23日 定例社長会見/平成18年5月・名古屋 (Googleキャッシュ)
http://66.102.7.104/search?q=cache:jr-central.co.jp/co.nsf/news/nws2006523-142431
平成18年5月23日 自動列車停止装置(ATS)の更新について (Googleキャッシュ)
http://66.102.7.104/search?q=cache:jr-central.co.jp/co.nsf/news/nws2006523-14242+&hl=ja&gl=jp&ct=clnk&cd=1
別紙/ATS-STとPTの機能比較・ATS-P導入スケジュール (PDFファイル)
http://jr-central.co.jp/news.nsf/news/2006523-14242/$FILE/ats-pt.pdf
 
個人サイト
鉄道解析ごっこ 124日記 当然のコンパチ路線かATS-PT
http://www.geocities.jp/kitarou182/DOC/diary/dry0124.htm
 

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Last-modified: 2006-09-24 (日) (6421d)