ATS-SN形の概要
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ATS-SN形ATS(自動列車停止装置)の一種であり、また改良形ATS(ATS-Sx型)の一種である。JR北海道のみが導入しているが、基本的にはJR東日本が開発し導入したATS-Sn形と同様のものである。海峡線(ATC-L設置)を除くJR北海道の全線区に於いて設置されている。

 

ATS-SN形速度照査機能

ATS-SN形速度照査は地上時素方式(地上タイマー方式)であり、分岐器および曲線に於いて速度照査が可能である。機能と仕組については速度照査の方式・地上時素方式を参照のこと。

  • 分岐器での速度照査
    尼崎事故以前に於いて225箇所に設置されていた。
    2005年(平成17年)12月1日の時点にて少なくとも239箇所に設置されている。
  • 曲線での速度照査
    尼崎事故以前に於いて設置されていなかった。(ただし、貨物列車が3度脱線した函館本線の大沼駅〜姫川駅間に1997年頃に設置していたとする根強い説がある。尼崎事故の際に貨物列車脱線事故の件の追求を恐れてマスコミに発表しなかったのか?)
    事故後に設置を行い、2005年(平成17年)7月26日より運用を開始した。現在までに曲線11ヶ所への設置が確認されている。同年5月14日付の室蘭民報は設置予定として、室蘭本線1ヶ所(崎守〜本輪西間)、函館本線5ヶ所、宗谷本線2ヶ所、根室本線3ヶ所を挙げているが、実際に確認された11ヶ所と一致するかどうかは未確認
    また列車種別(振子式車輌/一般車輌)による照査速度振分け機能が導入されているか否かについても不明である。
    • その後の設置状況
      ・2005(平成17)年12月1日の時点にて更なる増設はないものと思われる。
      ・2006(平成18)年3月31日の時点に於ける設置数は14ヶ所である。
 

ATS-SN形の問題点

 

ATS-SN形の整備計画

  • 曲線での速度超過対策
    ATS-SN形速度照査は地上時素方式であることから、高価(曲線1ヶ所2点速照で1500万円程度)な曲線速照設備の増設は容易には進まないと予想される。
    曲線でのオーバースピード対策は、今後も運手士任せの状況が読くだろう。
 

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Last-modified: 2006-09-30 (土) (6417d)