ATS-Ps形 - 移転準備

最終ロック版+

WikiRoom版ATS-Wiからの移転準備最終版

  • 01 版 ATS-Ps   01/(2005-12-28 (水) 02:03:17)
  • 02 版 ATS-Ps   02/(2005-12-30 (金) 01:31:57)
  • 03 版 ATS-Ps形 01/(2006-01-01 (日) 20:32:52)
  • 04 版 ATS-Ps形 02/(2006-01-01 (日) 20:34:47)
  • 05 版 ATS-Ps形 03/(2006-01-02 (月) 20:34:57)

ページ/ ATS-Ps形

05 版/ (2006-01-02 (月) 20:34:57)最終版

以下/移転文最終版


TOP サイトマップ 利用規約

ATS-Ps形

ATS-Ps形の概要

ATS-Ps形はATS(自動列車停止装置)の一種であり、またP型ATSの一種である。JR東日本のみが導入しており、現在のところ全て拠点P方式で設置されている。JR東日本の改良形ATS (ATS-Sx)であるATS-Sn形との互換性に配慮したシステムで、ATS-Ps形設置線区には全てATS-Sn形が併設されている。ATS-Ps形はP型ATSグループの中では最も保安度が低いと見られるが、今後はさらに保安度が低い方法で整備が行なわれる予定である。

ATS-Ps形の分類

  • 全駅設置方式
    設置線区の全ての駅の絶対信号機に対して速度照査を行なう方式である。現在のところ、ATS-Ps形はこの方式で整備されている。
  • 一部設置方式
    設置線区の極く一部の主要駅に設置する方式である。線路終端部に於ける過走防止対策を特に重視して整備されると思われ、すでにATS-P形が設置されている駅も含め23駅への設置予定が公表されている。現在のところ、設置された例は未確認である。

ATS-Ps形速度照査機能

ここではフルスペック版ATS-PとATS-Ps形との機能差を記す。フルスペック版ATS-Pの基本的な速度照査機能についてはATS-Pの「ATS-Pの速度照査の種別」を参照のこと。

  • 分岐器に対する速度照査
    ATS-Ps形による分岐器速照機能については不明である。併設されているATS-Sn形には地上タイマー方式の分岐器速度制限装置により速度照査が可能である筈であるから、これとは別にわざわざATS-Sn搭載車輌の速度照査が不可能なATS-Ps専用の設備を設置しているとは考えにくい(ただし、地上タイマー方式ATS-Sn地上子がATS-Ps搭載車の常時発振周波数73kHzを検知出来るという前提の上に基づく)。
    その一方、一部の分岐器でATS-Ps形による速度照査を行なっているとする説があり、また90KHzおよび95KHzマーカ地上子を使用することにより分岐器速照用パターンが発生するとする説もあるが、詳細は不明である。
  • 最高運転速度に対する速度照査
    これの機能については不明である。

ATS-Ps形線区に於ける曲線速照

現在はATS-Ps形線区での曲線速照が行なわれていないためか、その機能については不明な点が多い。ここではその可能性および不可能性について考察する。推測が多い点に注意。

曲線速照の可能性

  • ATS-Ps形による曲線速照
    90kHzマーカ地上子を2個使用することによりATS-Ps搭載車に速度制限パターンを発生させるという説があり、これによれば90kHzマーカ地上子を2個使用し、設置間隔の組合せにより異なるパターンを発生させるとされる。ST系ATSの車上タイマー方式に似た方式であるが詳細は不明である。
  • ATS-Sn形による曲線速照
    分岐器速度制限装置と同様の地上タイマー方式により、ATS-Sn搭載車およびATS-Ps搭載車の双方に対して曲線での速度照査が可能であると思われる(不可能である可能性については後述)。ただしこれはATS-Sn形の機能であり、ATS-Ps形の機能ではない。

曲線速照の不可能性

  • ATS-Ps形による曲線速照
    現在ATS-Ps形には2つのパターンしかなく、どちらも列車を停止させるパターンである(異説あり)。そこで新たに曲線速照パターンを設定することが考えられるが、地上子が変周式であることから各々の制限速度に対して周波数を設定せねばならず、事実上困難であると思われる(これに対し、90kHzマーカ地上子2個を使用する車上タイマー方式近似の速照可能説がある)。
  • ATS-Sn形による曲線速照
    地上タイマー方式ATS-Sn地上子がATS-Ps搭載車の常時発振周波数73kHzを検知出来ないとすれば、地上タイマー方式によるATS-Sn搭載車の曲線速照は不可能である。
  • ST系ATS方式による曲線速照
    ST系ATSに於いて曲線速照に使用される108.5kHz地上子は、ATS-Ps形に於いては停止パターンを発生させてしまうため、そのままではATS-Ps搭載車の曲線速照には使用できないと考えられる。また、この方式ではATS-Sn形のみを搭載する列車の曲線速照が行なえない。
  • 信号速照用パターンによる曲線速照
    ATS-Ps車上装置に信号速照用パターンを発生させる108.5kHz地上子(ST系ATSに於いては点速照用周波数)を曲線手前に配置し、ATS-Ps車上装置に停止パターンを発生させる。この際、曲線の制限速度開始地点に於いてパターンの速度と制限速度が合致するように地上子を配置する。そのままでは列車は停止してしまうため、制限速度開始地点にパターン消去用103kHz地上子を配置する。これでATS-Ps搭載車に対するパターン発生を伴なう曲線速照が可能になり、また曲線手前の108.5kHz地上子を1対(2個)配置すればST系ATS搭載車に対する曲線速照も可能になる。しかしこの方法ではATS-Sn形のみを搭載する列車の曲線速照が行なえず、また近くに速度照査を行なう信号機がある場合には制限速度開始地点にパターン消去地上子を配置出来ない可能性がある。

ATS-Ps搭載車の汎用性

ここではATS-Ps搭載車がATS-Ps車上装置を動作させたままで他のATS設置線区に入線できるか否かを考察する。推測が多い点に注意。ATS-Ps車上装置にATS-Snとして動作する切替モードがあれば汎用性は広くなるが、このモードがあるか否かは不明である。

  • ATS-Sn形線区
    ATS-Ps搭載車はATS-Sn形線区に問題なく入線できるとされている。
  • ST系ATS線区
    ATS-Ps搭載車がST系ATSに乗入れた場合、曲線や分岐器での速度照査用の108.5kHz地上子がATS-Ps車上装置に停止パターンを発生させてしまうため、ATS-Ps車上装置を動作させたままでの入線は不可能と考えられる。ST系ATSの車上子が常時103kHzの周波数を発振させて無電源地上子に108.5kHzの周波数を発振させているのに対し、ATS-Psは常時73kHzの周波数を発振させているため、ATS-Ps搭載車が通過しても地上子が108.5kHzを発振しない可能性はある。しかしこの場合、ST系ATSによる曲線や分岐器での速度照査は無効になる。また、そもそもATS-Psの車上装置が車上タイマー方式の速度照査に対応しているか否か不明である。
  • ATS-P形線区
    ATS-P形の地上子はトランスポンダ方式であるが、ATS-Ps車上装置は変周式であることから入線は不可能と考えられる。なお、ATS-P形線区の殆んどにATS-Sn形地上子が設置されている。

利用規約

このページは、ATS-Wi内のコンテンツです。利用規約についてはこちらをご覧下さい。

アクセス/昨日0:今日1:総計2573


以上/移転文最終版

burner_blue.gifburner_right.gif
このページは、ATS-Wi内のコンテンツです。利用規約についてはこちらをご覧下さい。
アクセス/昨日0:今日1:総計2573


Last-modified: 2006-01-17 (火) (6692d)