15日・東海道を西へ

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左/函南駅の地上子 中/沼津駅の地上子 右/クハ210-5039(沼津にて)

熱海〜浜松

  • 445Mで浜松へ
    熱海14:37発の445Mで浜松(17:15着)へ向かいます。車輌は211系5000番代、ロングシートは頂けないものの前面展望が良いのには感心。ただ、2時間38分の長距離列車にトイレが設置されていないというのは乗客を舐めてます。予定にはなかったものの、ATS地上子を見ていくことにします。
  • 厳重のようで盲点ありの出発信号機速照
    函南では出発信号機に対して4対〜5対のATS-ST形速度照査地上子、その多さに驚きです。沼津には速照地上子6対(12基)+即時停止地上子1基が設置されています。沼津以降、日没で暗くなり観察出来なくなる袋井まで慎重に見たところ、出発信号機のある駅にはほぼ全て、信号速照用地上子と即時停止地上子が設置されていました(なぜか静岡では速照用地上子確認出来ず)。速照地上子は少ない所で3対(6基)、多い所では7対(14基)が設置されており、停車列車のオーバーランや誤出発には気を使っいるようです。
    但し、速照地上子は全て列車の停止目標の先にあり、高速からの冒進を防止出来る配置とはなっていませんでした。低速での冒進対策に7対(14基)並べるぐらいなら、2〜3対はもっと手前に並べたほうが効果的とも思えますが、なぜこのような配置になっているのかは分かりません。どのみちATS-PT形導入が決定しているので、数年後には安全性は向上すると思われます。
  • 殆んど無防備の閉塞信号機
    駅間については見事に何もありません。時折ロング地上子が置いてあるのみ、速照地上子はもちろん即時停止地上子も全く置いてありません。しかもロング地上子の殆んどが旧型地上子(ATS-S形)、ATS-PT形導入以降これが残るのかは興味があるところです。
  • 不安が残る分岐器速照
    分岐器速照は全て1点速照です。分岐側の速度制限の多くが35km/hか45km/h、速照用地上子の設置位置も分岐器に近いようです。高速で走行中の列車に強制制動を掛けても、分岐器までに制限速度以下まで減速させられないと思われ、脱線転覆の危険性が残ります。
    少なくとも2点で速照して欲しいところですが、ATS-PT形導入が決定しているので地上子が増設されることはないでしょう。それより、分岐器速照用地上子を全てATS-PT形地上子に更新してくれるのか些か不安ではあります。
  • 一覧表
    メモをもとに一覧表にまとめてみました。なにぶん一列車での客室からの観察ですので、見落としや誤認もあると思います。参考程度に御覧下さい。
    分岐器出発信号機備考
    制限速度速照数速照数
    函南駅未確認未確認約5対出発信号機速照用地上子を撮影(約4対〜5対)
    三島駅未確認未確認未確認
    沼津駅未確認未確認6対出発信号機速照用地上子を撮影
    片浜駅---棒線駅
    原駅未確認0対4対
    東田子の浦駅未確認1対3対
    吉原駅未確認1対4対
    富士駅未確認1対5対
    富士川駅未確認?4対分岐器手前に地上子対確認出来ず(1基のみ)
    新蒲原駅---棒線駅
    蒲原駅未確認1対6対
    由比駅35km1対4対
    興津駅??3対駅手前に地上子2基あるものの副本線なし
    清水駅?1対2対ホーム入った所に1対、他にいくつか地上子あり
    草薙駅45km1対7対
    東静岡駅---棒線駅(下り線)
    静岡駅?1対0対信号速照地上子無し(直下地上子有り)
    安倍川駅---棒線駅
    用宗駅35km1対3対
    焼津駅45km0対6対
    西焼津駅---棒線駅
    藤枝駅35km1対3対
    六合駅---棒線駅
    島田駅35km1対7対
    金谷駅35km1対4対
    菊川駅35km1対5対
    掛川駅45km1対5対
    愛野駅---棒線駅
    袋井駅45km1対6対

浜松〜豊橋

  • 浜松17:30発の967Mで豊橋(18:06着)へ向かいます。車輌は113系2000番台、先頭車はクハ111-2114かと思いますが明確には確認出来ませんでした。さすがに古く、静寂性や振動は211系や313系とは比べものになりません。しかし313系増備で東海地区からの113系淘汰が決定したようで、もう乗れなくなるかと思うと寂しくもあります。通勤時間帯のため、車内は混雑していました。

豊橋〜大垣

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クハ312-5010(大垣にて)

  • 18:20発の特別快速2129Fで大垣(19:42着)へ向かいます。先頭車輌はクハ312-5010。いやもう早い早い、東海道本線は豊橋を境に全く別の鉄道のようにサービスが違います。あとで調べてみたら313系5000番代はATS-P準備工事と車両間にセミアクティブダンパーが装備された最新型だそうで、もっと良く観察しておくべきでした。(以前313系に乗った時に最前列がボックス状になったところ、今回はそうではなかったので何か違うなとは思ったのですが…。)

大垣〜米原

  • 大垣20:00発の快速2535Fで米原(20:38着)へ向かいます。明確には確認出来ませんでしたが、たぶん先頭車はクハ116-204。新快速用として登場した車輌のため悪くはありませんが、やはり313系や221/223系と比べると古さは否めません。それよりも気になるのはダイヤ構成、大垣〜米原間は接続が良くありません。その前後で新快速などの高いサービスを行なっているだけに、余計に気になります。大垣と米原での接続列車待ち時間は合わせて37分、高速運転での時間短縮効果はここで失われます。

米原〜大阪

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ATS-P形の地上子(米原)、これより拠点P型区間。

  • 米原〜大阪
    米原20:57発の新快速3535Mで大阪(22:18着)へ向かいます。先頭車はクハ222-2020。本日のJR乗車はここでお終いです。
 

 

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尼崎事故とATS

Last-modified: 2007-02-11 (日) (6287d)