JR西日本福知山線の現状

 

JR西日本運転保安設備

JR西日本のATS

  • ATS-B形
    大阪近辺の国電区間に設置されていたが、全てATS-P形へ換装され淘汰された。
  • ATS-S形
    JR西日本の在来線の大半の路線(ATS-B形設置路線以外全て)に設置されていたが、ATS-SW形ATS-P形などに更新・換装されたとされていた。しかし七尾線では尼崎事故後も半年に亘ってATS-S形を運用していた事実があり、現時点に於いて本当にJR西日本での運用が全て終了したのかは疑問が残る。詳細はATS-S形と七尾線を参照のこと。
  • ATS-P形
    以下の路線に設置されている。
設置方式設置路線設置区間運用開始月備考
全線P型
大阪環状線全区間平 2-12
桜島線全区間平11- 4
JR東西線全区間(尼崎〜京橋)平 9- 3
関西空港線全区間平 6- 6
阪和線天王寺〜鳳平 2-12日根野〜和歌山/着工
鳳〜日根野平 6- 5
関西本線JR難波〜王寺平 5- 2
不明王寺〜加茂平18-12.16
拠点P型
東海道本線米原〜神戸平10-10〜平14-10
山陽本線神戸〜網干網干〜上郡/計画中
片町線京橋〜松井山手平 9- 3
松井山手〜京田辺平14- 3
福知山線尼崎〜新三田平17- 6新三田〜篠山口/計画中
 

JR西日本の新幹線ATC

  • ATC-1形
    山陽新幹線の全線に設置されている。将来的にはATC-NSへの置換えが予想されているが、具体的な計画は立っていない模様である。
  • ATC-NS
    JR東海が間もなく運用を開始する次世代型の新幹線ATCである。東海道新幹線へ乗入れるJR西日本車輌に既に搭載されている。
 

JR西日本の安全対策

JR西日本速度照査の現状

JR西日本速度照査地点数は、尼崎事故後の対策として急激に増加している。一方、事故以前に設置のもの、事故以後に設置のものを問わず速照用ATS地上子の設置ミスが多数発覚している。JR西日本に限らず現業部門ではリストラによる技術者不足やバブル以降の新規採用手控えにより若手技術者への技術継承が危まれているが、同社は特に技術力が低下しているのではないかとの指摘がある。

  • JR西日本速度照査地点数の推移
    空白は未発表、?マーク付は推定値、ミスは設置ミスが判明した件数を示す。
    各種発表をもとに集計したが、当該発表の基準が統一されていないため、必ずしも各時点に於ける正確な設置数を表わしていない。正確な設置数は備考を参照のこと。
    日付(公表日)曲線分岐器終端部信号機備考
    SWP形SWP形SWP形SWP形
    尼崎事故以前合計約100
    分別17
    平成17.06.19合計169(?)福知山線復旧時
    分別47122(?)
    平成17.11.01合計P形速照計2287箇所
    分別129223181917
    ミス94200
    平成17.12.01合計204428
    分別75205
    ミス094202
    平成18.01.31合計8871月24日現在の設置数
    分別
    平成18.03.29合計1234報道機関情報
    分別
    現在合計1403428181917推定最低設置数
    分別1274129205223181917
    備考
    曲線速照計画JR西日本は平成17年度末までに1234箇所の曲線へ速度照査設備を設置すると発表していたが、これには発表以前に設置されていたものは含まれない。また、1234箇所のうちSW形は1227箇所、P形は7箇所である。
    SW形曲線速照の整備予定は1234箇所とされているが、これには尼崎事故以前に設置されていた17箇所、及び事故後に福知山線に設置された30箇所は含まれていない。また、整備予定1234箇所のうちSW形は1227箇所である。よって、2006(平成18)年3月28日の整備完了時点に於けるSW形の曲線速照地点数は1274箇所である。(事故前17箇所+福知山線30箇所+1227箇所。)
    SW形による曲線速照では、一般車輌と振子車輌の照査速度は同一である。JR西日本では安全に問題はないとしている。
    P形JR西日本は平成17年度末までに1234箇所の曲線へ速度照査設備を設置すると発表していたが、このうちP形は7箇所である。少なくとも129箇所へ設置されているが、現在の正確な設置数は不明
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JR西日本運転保安設備整備計画

JR西日本速度照査整備計画

  • 曲線での速度照査
    • JR西日本は平成17年度末(2006年3月31日)までに1234箇所の曲線へ速度照査設備を設置するとしていた。同社は期日内に設置を完了し、2006(平成18)年3月28日までに38線区1234箇所(SW形1227箇所/P形7箇所)の全ての地点での運用を開始した。
    • 整備計画公表以前の設置数を含めると、SW形は1274箇所、P形は少なくとも129箇所に設置されている。
    • SW形による曲線速照では、一般車輌と振子車輌の照査速度は同一である。JR西日本では安全に問題はないとしている。
  • 分岐器での速度照査
    JR西日本は平成18年度末(2007年3月31日)までに約1100箇所の分岐器へ速度照査設備を設置するとしている。このうち従来からの設置数は不明である。大半はATS-SW形設置路線に設置されると思われる。
    2005年(平成17年)12月1日の時点に於いては少なくとも428箇所(ATS-SW形205箇所/ATS-P形223箇所)に設置されている。そのうち22箇所(SW形20箇所/P形2箇所)について設置ミスが発覚している。
  • 線路終端部での速度照査
    JR西日本は平成18年度末(2007年3月31日)までに約50箇所の線路終端部へ速度照査設備を設置するとしている。このうち従来からの設置数は不明である。ATS-P形の導入にあたっては線路終端部に対する列車防護が主目的の一つであったから、今後は大半もしくは全てがATS-SW形設置路線の線路終端部に設置されると思われる。
 

JR西日本のATS整備計画

  • ATS-P形
    JR西日本ATS-P形設置計画は以外のとおりである。各々、全線P型となるか拠点P型となるかは不明である。なお、ATS-P形整備計画の目標年次は何れも暫定的なものであり、現在のところ平成20年度ないし22年度までに完成すると決定している訳ではない。
    • 平成20年度末(2009年3月31日)までの整備計画路線
      • 関西本線 (王寺〜加茂) ※2006(平成18)年12月16日運用開始(同年1月23日着工)
      • 山陰本線 (京都〜園部)
      • 奈良線  (京都〜木津) ※2006(平成18)年6月1日着工
      • 阪和線  (日根野〜和歌山) ※2006(平成18)年3月6日着工
  • 平成22年度末(2011年3月31日)までの整備計画路線
    • 福知山線 (新三田〜篠山口)
    • 山陽本線 (網干〜上郡)
    • 湖西線  (山科〜近江塩津)
 

その他

JR西日本の経営状況

 

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Last-modified: 2007-02-07 (水) (6288d)